呼吸と身体

剣道などでは、大きな声で気合いを発したり、他武道でも「エイ」・「ヤー」・「トー」・・・といった掛け声を発しながら稽古している光景を目にします。

大きな声で気合いを発するということは、相手に負けないメンタル部分の養成はもちろん、呼吸を伴った身体使いを身につける稽古であると思います。そこそこの流派が求めるものに合った気合いが存在し、おそらく普段からの発声によって知らず知らずの間に身体動作と呼吸が合ってくるのだろうと考えます。

対照的に我々の稽古はとても物静か。それは遅れて稽古に参加した人が「あれっ今日は稽古お休みかな?」と思うほどです。

静かな稽古故に呼吸を軽視しがちというか、意識が向いていない方が多いと思うのですが、合気の身体造りに呼吸は必要不可欠。

それだけでなく、掛け声の母音(エイならイ、トーならオ)によって出来る身体も全く違ったものになりますので、その方法もまた大切なのです。

初心者のうちは呼吸と身体動作がチグハグだったり、また、他武道の経験者は合気で求める身体造りとは異なる呼吸法だったりするのですが、とにかく長く、そしてなるべく太く息を吐くことに努めることが重要。

普段から吸気より呼気を長くすることに努めてみてください。

そのうちに身体使いや技に変化が表れてくると思います。

大東流合気柔術 無限道場

道場長 竹内 研二

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