言霊:こと【だま】が働く人、働かない人

言霊 【ことだま】

一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。wiki


とありますが、これについて稽古で感じることがあります。

言霊の【霊】が働く人と、そうでない人がいるということ。

稽古中に私の発することを聞いている人、または聞こうとしている人

逆に、聞いていない人、聞こうとしない人とがおられますが、

前者には言霊(こと・だま)=霊的な働き、助けがあり、後者には言(こと・肉声)しか届いていない(霊的な助けはない)というように強く感じます。

これは聞くということだけでなく、見る目にも表れており、前者は私の動きの中から『何か見えないもの』を観ようと目を凝らしているのに対し、後者の方は私の動きを単なる肉体動作=『形』としてしか捉えられていないというのが、往々にしてあるように感じます。

以前こんなことがありました。

私たちの道場では『開く』ということが求められます。

指先を大きく開く、掌を大きく開く、体を大きく開く・・・

そして私も「もっと大きく開いて」という言葉を度々用いてアドバイスを行っております。

しかし、ある一部の方にとっては私の動作、見た目が『膨らましている』ように見えたのでしょうね、私は道場で一言も『膨らます』という表現をしたことがないにも関わらず、どこからかこういう表現が出てきたことがありました。

まさにこれは言【霊】を聞けず、形のみで捉えた現象としか言いようがありません。

開くという言葉を用いているのには、それに代えられないものがあるから『開く』という表現をしている訳であって、『膨らます』、『張る』などの表現ではその代用にさえならないのです。

素直に聞こうとする人はたとえその意味が解らなくても、その言葉の真意に近づこうとされるのに対し、聞こうとしない人は、自分の解釈で勝手に物事を組み立てていかれるようです。

自分が【霊】の立場だったらどうします?

後者のような人に何か手助けしようなんて思いませんよね。

「そうやって勝手に天狗になっとけ!!」

わたしが【霊】なら確実にそう言います。(笑)

大東流合気柔術 無限道場

道場長 竹内 研二

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