真の柔らかさとは・・・基本稽古は「楷書」を練習するように。
合気の基本稽古を習字に例えるならば、
「楷書」を練習するように、
基本技の一つ一つの動作を丁寧にするべきだと思います。
私は書道の経験はありませんが、経験者に尋ねてみても、
いきなり「行書」・「草書」といった崩した文字は書かないのだそうです。
経験はありませんので私なりの想像で書きますが、おそらく楷書の稽古は最初に筆を置く位置、線、はね、点など・・・細部に気を配らなければいけないことでしょう。
そして、その基本がある程度出来た段階で、行書、草書のように流れる文字の書き方に繋がる(理解出来てくる)のではないかと考えます。※違ったらスイマセン
合気の稽古も同じことで、「一つ一つの動作を丁寧に」と意識した基本稽古は一見「固く」・「遅く」・「窮屈」な感じを受けるかもしれませんが、その稽古こそが後に繋がる基本的な身体を造っているのです。
私はこう思います。
「真の柔らかさ」とは
「強靭な芯の通った身体があってこそ」
基本の出来ていない段階で「流れるような柔らかさ」を求めても、後で行き詰ることになりかねません。
基本技の練磨でしっかり身体に芯を身に付けることこそ「真の柔ら」への近道であり、基本の練磨に終わりはないと思っています。
大東流合気柔術 無限道場
道場長 竹内 研二