失敗のススメ

日頃の稽古で道場生の皆さんが行き詰った時に

「この場合どうすればよいのですか?」

と質問を受ける事があります。

皆さん一様に「上達したい!!」という思いは同じなのでしょうが、

この問いには

「正しい方法は?」 という意図や

「失敗しない方法は?」 といった意図があると思います。

ここで・・・

私は後者の場合はちょっと問題があるように感じてしまいます。

あくまで私の経験からの意見なのですが、

私自身、今までに何度も何度も・・・数えきれない程の失敗を繰り返してきており、全く歯が立たなかった人や苦い経験も数知れず。

自分の技が上手くいった時の感触なんかより、上手く行かなかった相手との感触の方が強烈に残っていて、そこから気付かされたことの方がはるかに大きいように思うからです。

何より、失敗を恐れた稽古は自分の心身を縮め、伸び伸びとしたものではなくなってしまうでしょう。

私が思う上達の秘訣は

多くの失敗から学ぶ

ということではなかろうかと思います。

失敗から何かを拾おうと心掛けて稽古に臨むと、

また違った何かが観えるのではないでしょうか。

大東流合気柔術 無限道場

道場長 竹内 研二

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