目先のちっぽけなコツを求めない。
「合気上げ」
無限道場では合気上げの稽古を
合気に繋がるための基礎的な身体造り、
「基礎鍛練法」の一つとして位置付けています。
受けの方にがっちり掴んでもらい、負荷の掛った状態で相手を上げる稽古。
受けもまた、容易に上げられまいとしてしっかり押さえる稽古。
受けと捕り、相互にとって身体を練磨するための稽古法なのです。
ここで私が重要だと思うのが、
目先のコツを求めないこと。
ネット上では「合気上げ」を簡単に上げるためのコツについて触れてある所もあるようですが、私たちにとっては鍛練法なので、容易に相手を上げる必要もなく、また相手が簡単に上がるようでは稽古にならないんです。(笑)
基本に沿って身体を使うことに努め、身体に必要な要素が備わってくればそのうちコツに行き当たります。
基本通りに黙々と練磨するのが一番。
自分で掴んだコツはその他にも十分応用が効きますが、
人から聞きかじったような目先のコツは
所詮付け焼刃に過ぎないと思います。
目先のちっぽけなコツを求めるより、
努力によってコツを身に付けた将来の自分の方が
数倍大きなものを得ているのではないでしょうか・・・
大東流合気柔術 無限道場
道場長 竹内 研二