能の鑑賞

昨日は人生初、能の鑑賞に行って参りました。

祖父が生前、お謡いを趣味でやってた事や、

何故か実家に能面が飾ってある事などなど・・・

幼少からその一端には触れており、

前から一度見てみたいという思いはあったのですが、

中々重い腰が上がらず・・・

友人から今度五流派が一堂に会する公演があると聞き、

「ならば俺も」とようやくその機会に恵まれました。

友人と現地で待ち合せしていたのですが、

能楽堂入り口付近におられるのは

何か見るからに高級そうなお召し物の人生の大先輩が目に付く。

Gパンにちょんまげの男は

ちょっと場違いかなぁ・・・とも思いましたが、

「いやぁ俺はアーティストだから」と

訳のわからない呪文?を自分に言い聞かせて会場へ。

入って見ると以外にコンパクト。

私達の席は桟敷席だったので靴を脱いで・・・

いやぁ何かのお知らせとでもいうべきでしょうか、

当日までどんな席なのか知りませんでしたが、

偶然にもその日、新しい靴下を下ろして穿いてて良かった。

と、どうでもいい事はその辺で、内容はと言いますと、

どうしても自分が武術やってるもので体の動きに目が行くのですが、

やはりスゴイですね。

あのゆったりとした動きにも軸がぶれず、所作に無駄がない。

よっぽど自己への集中がないとあの動きは出来ないでしょう。

美しい舞と笛、大小鼓の奏で、そして体に響くような地謡とが

重なり合って造られる世界は何とも雅というか幻想的というか・・・

音響効果や背景などの舞台演出が全くないだけに、

受け取る側の感性次第でどうにでも変化する情景。

あの空気感は”ライヴ”でしか感じられないでしょうね。

友人は「トランス状態に入った」と言ってましたが、

確かにそんな感じでした。

言葉は全くわかりませんが(笑)、

その場の雰囲気を感じ、楽しむという意味では

本当に素晴らしい伝統芸能ですね。

また、機会があれば是非!!

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