より”素の自分”に近づいている。大東流の修業を通じて変わったと思うこと。
私が大東流合気柔術の修業を続けていく中でここが変わったと思う事は、
より”素の自分”に近づいている
と感じます。
なんだろう、良い意味で力が抜けてきたというか、経験を積めば積む程、だんだん人生そのものが生きやすくなっていると感じるんです。
私たちの合気稽古で求められるのは、無駄な思考や無駄な力みを捨てるといったこと。その稽古を長年繰り返しているうちに、生きていく上で自分が傷つかないようにと、身を護るためにまとってきた心の鎧が重く、邪魔だと感じるようになってきたのかもしれません。
中には人生を生きる上で、鎧を脱ぎ捨てるなど自殺行為だと思う方もおられるかもしれませんが、ただ自分を護ることなく捨て身になった訳ではありません。
余分なものを捨てると同時に、無駄なものには関わらなくなったというか、近寄らなくなったというか、構える必要がなくなったんです。
「自然体で避けりゃぁいい」ということに気付いたわけです。(笑)
鎧をまとうということは、それだけ動きも制限されますし、色んなものに無駄な抵抗をしている状態。抵抗すればするほど、鎧を強化しなければならなくなるのではないでしょうか?
様々な鎧で武装している間は、本当の自分自身ではない。
今はそう実感いたします。そしてもっと軽くなりたいと強く思っています。
大東流合気柔術 無限道場
道場長 竹内 研二