稽古は新たな習慣付け
私は稽古というものを”新たな習慣付け”だと思っております。
今までにない動作を繰り返し行い、その中で必要な感覚を身に付けていくこと。
その中から何かを気づき、また更に繰り返す・・・
結果が出てくる(手応えを感じる)のはその先なんですよね。
しかし現代人というのは何でも安易に事を覚えたがるというか、結果に逸りすぎる方が多いように思うのです。
「どうすれば結果が出ますか?」
「どうすれば理解できますか?」
考えてもみて下さい、新しい習慣を付けるってそんなに容易なことでしょうか?
”今までの自分に無いもの”をですよ。
いくら慌てても、心が逸っても、色んなものが伴ってこなければ習慣とはならない。
誰でも簡単に○○が出来る!!
というのはあくまで”その場”だけでのことであり、その事が習慣が付いたと言えるものではありません。
技を掛ける(結果を出す)ことを求め過ぎれば、私はそこにある”魔”に憑かれてしまうように思えてならない。
大事なのは基本通り、理合通り、平常心で真直ぐその道を進むことであると私は思います。
大東流合気柔術 無限道場
道場長 竹内 研二