名乗るほどの者ではございません

私が大東流合気柔術を学び始めた頃に

「大東流は会津藩のお留技。殿中を血で汚さないためのものであり、上級武士、奥女中のみが学ぶことの出来た秘伝武術である」

という話しを聞いて以来、大東流を離れた今でも自分なりのサムライ像を追い求めているように思います。

離れてみて自分自身を客観的に観た時に、私の場合は「秘伝武術」という一般社会にはなかなか出回らないであろう秘術を追い求めているというよりは、「殿中を血で汚さない」ための武士の在り方の方を強烈に求めていることに改めて氣づかされました。

スマートでカッコイイじゃないですか

そしてそういう人は本当の意味で強く

必要以上に相手を傷めることもなく

「名乗るほどの者ではございません」

さりげなくその場を立ち去るような人だと

勝手に想像しています。